ポインセチアの管理方法のご紹介。
ポインセチアはトウダイグサ科の花木でブラジルなど比較的暖かいところが原産です。我々が普段見るポインセチアはご家庭で楽しめる手ごろなサイズのものばかりですが、現地に行くと普通に大きな木でその先におなじみの赤い部分がたくさんついている花姿です。小さなサイズのものしか見たことのない我々には一瞬ホラーか?と思ってしまうような印象なんですが、そちらのほうが自然な形なんですね。
暖かいところの植物ですから寒さには弱く、15℃を下回ったら屋内で管理する必要があります。また乾燥にも弱く、屋内に取り込んでから暖房の直接あたる場所に置くと葉を落として枯らしてしまいます。屋外の寒風にさらすと一日で枯れてしまうのもそのためです。寒さと乾燥を気を付けて、なるべく日の当たる室内で管理すれば長く楽しんでもらえます。
販売時には次の年も葉を赤くしたい、というご要望をよくいただきます。まず12月からは前述のとおり寒さ乾燥に注意。基本15度以上を目安に屋内の日が当たる場所で管理します。来年の4月ごろにはニョキニョキ葉が伸びていると思うので根元下から2,3節を残して切戻し(ピンチ)を行います。けっこう勇気のいる作業ですが心を鬼にして行いましょう。
そして9月下旬からが勝負です。ポインセチアは短日植物なので昼の時間が短くならないと花を咲かせない、葉が赤くならない、のです。ですので9月下旬から約1か月半から2か月、昼の長さを強制的に10時間以下にしてやります。具体的には段ボールの大きな箱を18時から翌朝8時まで、かぶせてやるのがいいでしょう。そうすることでちょうど年末クリスマス前くらいの時期に葉が色づきます。(遮光する場合、日の光だけでなく蛍光灯などの人工光もNGですので箱をかぶせるのが現実的です。)
しかしながらこれにはかなり根気が必要です。割り切って年をこえたポインセチアはグリーンの観葉植物として楽しむのも一つの方法です。それでも思いついたように色づくこともあります。生き物なのでコントロールするのはなかなか難しいですね。
そして最後に、やはり長く楽しむのには最初に品質の高い個体を購入するのがなにより大切です。購入する際には花屋さんにきちんと管理方法などを確認し、ちゃんと理解把握をし説明をしてくれるか、確かめて信頼できるお店での購入をお勧めします。
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